阿蘇ツーリング 2001.11.24−25


今回は、小説風にまとめてみました。


第一章 <地獄の予感>
 電話を受けたのは、ちょっとお年を召して耳が遠くなった民宿のご主人だった。

 「名前はなんといわれるんですかぁ」
 「はい、桜木といいます」
 「・・ 竹ノ内さんですかぁ?」

 ドリフのコントみたいな答えが返ってきた。
 そんなやりとりに一抹の不安を抱えながら、ツーリングが始まった。

 今回は、長老のMr.T.K氏(R1100-RT)は所要の為不参加、男女4人でのツーリングとなる。

 出発は8時30分、コースは阿蘇への最短ルートを選択する。
 国道10号を一路北へ、途中、門川町から国道388号線へと進み、北川町で国道218号線へ合流。
 高千穂からは325号線へと乗り換え、高森町へ入る。

 昼食はいつもの 「だいこん屋」だ。
 高森町の国道325号線と国道265号線が交わる交差点角にある。
 昼の1時過ぎにも関わらず人は多く、おしゃべりしながら順番を待った。

 ここの、「だこ汁定食(1,000円)」「だいこん屋定食(1,200円)」
 お勧めのメニュー。
 また、ちょっと奮発すると「自然薯(じねんじょ)定食(1,500円)」もある。
 Mr.T.K氏から紹介された高森町一押しの食堂で、るみ様も絶賛している。

 ここで、宿の確認をするため携帯で電話を。。
 「トゥルルル・・・」呼び出し音20〜30回でも出ない。。。。
 10分おきに同じように掛けるが全く反応なし。
 
 いやな予感。。。不安が脳裏をよぎるが、ともかく民宿を訪ねて走ることにしよう。

 (写真は だご汁定食)



第二章 <地獄の始まり>
 コンビニの店員さんや地元の人が親切に道を教えてくれた甲斐あって、
 約1時間後なんとかかんとか探し当てた。
 玄関口で「すいませーん!!」 と何度も呼ぶが 「・・・・・ (無反応)」 人っ子一人出てこない。 時刻は15:40

 10分待っても20分待っても、誰も帰ってこない・・・
 時間はもう16:00、どんどん寒くなる。

 「今、誰もいないなら、夕食の準備もしとらんちゃないの?」
 「忘れとるっちゃが!」
 「帰ってきたら、素泊まりでもいいけどね」
 「いつ帰ってくるっちゃろか?」 など議論の末、
 あきらめて他の宿にしようと全員意見が一致したため、ひたすら電話をかけまくる事に。

 この時期の阿蘇は、県外から観光客がもの凄く多く、どこも満室。
 周りは薄暗く、次第に寒くなりかける。 神さまは我々を見放すつもりなのか。。。。?



第三章<本当の地獄へ>
 そして、最後の願いを込めて 「地獄温泉・清風荘」 に電話をかける。
 「丁度、1件キャンセルが出てます。。。。。」   らっきいぃぃぃぃぃ! 思わず力が入る。

 地獄に仏とは、まさにこのことだ。
 一時は、男女4人、橋の下で野宿になるのか???とまで真剣に考えたのだが。 ああ、よかった!
 全員の歓声が上がる。

 「アディオース!」 「おさらば!」、そういう声が聞こえてきそうなくらい、用無しの宿をトンズラして一路 「清風荘」へ。 

 宿が決まっているということの安心感だろうか、全員のスロットルが軽そうだ。
 約30Kmの道のりは、なんの心配もなく快適に走行。 (^o^)


第4章<地獄から天国>
 ここでは何度か入浴したことはあるが、宿泊は初めてだった。
 特にビックリしたことは、従業員の教育が凄く行き届いていることだ。

 M.K氏が小さな浴衣を着て歩いていると、「その浴衣ちいさくなか?、替えをもってくるが!」
 るみ様がスリッパで外を歩いていると
   「下駄ありませんでした?」
   「いえ、無かったみたいですけど」
   「それじゃ、温泉に入っている内に替えておきますから、ごゆっくりどうぞ!」
 
 実は るみ様、下駄に履き替えるのが面倒だったらしく小走りに走っていたそうだが、注意するそぶりも無かったらしい。
 しかもその人は厨房担当の人だったそうだ。
 仲居さんでもない人まで、ここまで客への対応が行き届いているというのは、優れた宿の証だろう。

 また、演出もナイスだった。
 
  

 写真のように、どんぶらこ、どんぶらこと食材が流れてくる。

 この様な演出を楽しみ、夕食は囲炉裏田楽料理で乾杯!。 
 食材の種類も多く、一番の好評は里芋と山女。
 ただし、ウズラや雀の田楽もあり、こればかりは誰も完食出来なかった。。。

 食後部屋にもどると、口直しでコーヒーとババロアなどのサービス。
 嬉しいね、この心配り。




 廊下には、このように生け花があり、情緒を醸し出す。
 建物は古いが、雰囲気は最高だ。

 朝食は、山菜盛りだくさんのバイキング形式。
 囲炉裏を囲んで魚の切り身と卵を焼く。 トウモロコシのご飯がまた旨い。

 当然、天然自噴温泉は24時間入り放題で言うこと無し。





 巷にはよくあるが、料金が高くてサービスが良いのは当たり前の話だ。
 ここ 「清風荘」は、1泊8000円程度の料金で、このサービスと演出、そして心配り。

 県外ながら 「あっぱれ、地獄温泉・清風荘」
 宿無し地獄から、一気に極楽気分を味わった。



第五章<11月の阿蘇>

 紅葉とススキが彩る阿蘇は凄い。
 大観峰からミルクロードを経由して、ひたすら宮崎へ。
 11月の阿蘇は心にも優しい季節だった。






 おまけ。
 下は、ステレオ写真で楽しめます。
 場所は、地獄温泉のちょっと手前の垂玉温泉・山口旅館の 「かじかの湯」の入り口。
 奥行きが解りましたか?



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